弱い者いじめの消費税率up反対、信教の自由を侵し・憲法第9条を破棄しようとしている憲法改正反対のboxychanです。
11月末から12月中旬に向けての私の毎年の定例行事は、池波正太郎が書いた、忠臣蔵に関する小説3部作を読むことです。
・堀部安兵衛(上・下)
・おれの足音(上・下)
・編笠十兵衛
先ずは、堀部安兵衛(上・下)のお話。
堀部安兵衛というと、ほとんど高田馬場の決闘と討ち入りしか知らない人がいますが。
私もその中のひとりだった。
この小説は、
・新潟の新発田での少年時代に直面した父の死(無実の罪に抗議しての切腹)
・新発田を脱出してからの流浪生活
・彼をもてあそんだ女性を捜し求めての旅
など、安兵衛をスーパーヒーローとしてではなく、悩み苦しみながら成長していく青年剣士として描いています。
また、そのような苦節の中で、安兵衛を助けてくれる多くの大人たちとの出会いが描かれています。
特に、京都での大石内蔵助との出会いが、彼の自暴自棄な生き方を変えさせる大きな力となったことが書かれています。
そのとき、安兵衛は、自分の彼女を年長の友だちである中津川佑見に取られて、二人を捜して殺すために、祖父の形見の脇差しを売ろうとします。
そこに居合わせた内蔵助は、安兵衛の状況を見て、五両のお金を渡します。
そして、これは上げるのではなく、あなたに貸すのだ。
だから、必ず将来、自分でこのお金を返すようにと諭します。
その一言で、安兵衛は、自分の今の姿を見つめて、自分のいのちと将来を大切にすることを悟ります。
そして、その後、旅の空で難儀しているところを、菅野六郎左右衛門に助けられて、菅野と義理の叔父甥の関係になり、あの高田馬場の仇討劇へと進んでいくのです。
とにかく、彼の周りには、荒削りでダメなところが多い安兵衛を愛して、彼をかばい、彼に力を貸して応援してくれる大人たちがたくさんいるのです。
今回、改めてこの小説を読んで、自分を含めて、今の時代の大人たちは、この小説に登場する大人たちのような目で、少年や青年たちを見ているだろうか。
そして、少年や青年たちをかばい、助け、応援してあげているだろうかと考えさせられました。
もし、私たち大人が少しでもそのような思いをもって、子どもたちや青年たちに接していったら、いじめの問題や自殺の問題に、少しでも風穴が開けられるのではないかと思います。
そういう意味で、キリスト教会に集まる大人は、この小説に出てくる大人たちのような広い心、子どもや青年たちを受け止めてあげる心を持てたらいいなあと思いました。
きっとそれが、この世知辛い、ピリピリした世の中で、教会がオアシス的な働きができるのだと思います。
先ず、人のことではなく、自分がそのような大人になりたいと祈りつつ。
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